【観光MaaS】SWAT Mobility、白馬村で昨冬に延べ12,000人が利用したAIオンデマンド交通をレストラン予約と連携し、本格運行開始

出版日
2023-12-20

●今回の取り組み

昨冬、本夏に実証運行したオンデマンド交通が今冬、本格運行を開始します。今回、新たな取り組みとして、SWATの運行アプリが、白馬村プラットフォームアプリ「HAKUBA Do」と連携し、レストラン予約と移動をシームレスに提供することで、移動先にある飲食店の課題(レストランの予約が取れない、宿泊施設のスタッフが予約対応に追われる等)の解決と移動の利便性の更なる向上を目指します。「HAKUBA Do」から飲食店予約をすると「白馬ナイトデマンドタクシー(HND)」に遷移することができ、飲食店の最寄りの降車場所が自動で設定されます。これにより、白馬村内の飲食店の負荷軽減と飲食店利用者の利便性向上を実現します。また、マイナンバーカードを活用した住民向け期間定額乗り放題プランを提供することで、観光客と住民それぞれに適した料金体系でのサービスを実現し、観光客だけでなく、住民にとっても利用しやすい交通サービスを提供します。

遷移のイメージ

●出発式の様子

2023年12月18日の出発式では吉田久夫副村長からの挨拶や、シンガポール大使からのメッセージ紹介、テープカットが行われました。

白馬ナイトデマンドタクシーアプリQRコード

●背景

白馬村は、ウインターシーズンを中心とする訪日外国人観光客を含め毎年約200万人もの観光客を受け入れている一方、村内の移動は主に路線バスに限られ、利用方法に慣れない外国人観光客に対する利便性の高いモビリティ提供が課題でした。この地域課題を解決する為に、2022年冬に長野県主催のオープンイノベーション推進プログラムである「チャレンジナガノ」を通して、白馬村・アルピコ交通・BIPROGY・SWAT Mobilityの4社が連携し、AIオンデマンド乗合タクシー「白馬ナイトデマンドタクシー(HND)」を運行しました。約70日間の運行期間で、アプリ登録者数は3,939人(うち外国人2,875人)、累計乗車人数は12,000人に達しました。また、高い運行効率(相乗り率 73%)とサービス満足度(91%が星5つの評価)を記録し、冬の観光の足として、白馬村の賑わいに大きく貢献いたしました。この取り組みが認められ、2023年夏には、グリーンシーズンのAIオンデマンド乗合タクシー(名称:白馬夏のデマンドタクシー)を運行しました。

白馬ナイトデマンドタクシー(2022-2023)実証実験結果

●概要

実証期間:2023年12月18日~2024年2月29日
サービス提供エリア:白馬村運賃:一般利用:500円(現金及びクレジットカード決済)
住民向けサブスク乗り放題プラン:3000円/期間中 ※HAKUBA Doで発行が必要 
利用方法:アプリ「白馬ナイトデマンドタクシー(HND)」
実施主体:白馬村、アルピコタクシー株式会社、アルプス第一交通株式会社、白馬観光タクシー株式会社、有限会社白馬交通、アルピコ交通株式会社、SWAT Mobility Japan 株式会社、BIPROGY株式会社、一般社団法人 長野ITコラボレーションプラットフォーム、国立大学法人信州大学、株式会社TableCheck

本事業の実施主体は、交通事業者を含む複数の主体で構成される連携体で、昨冬の実証運行に参加した事業者が「チャレンジ白馬」として連携します。

Webサイト:白馬村ホームページ

白馬ナイトデマンドタクシー チラシ

●SWAT Mobilityについて

SWAT Mobilityは人・モノの移動に関する課題解決のため、オンデマンド交通運行システム、路線バス交通分析ツール、物流配送最適化システムを提供しています。最少の車両台数で複数の乗客・モノを効率良く相乗りさせるルーティング・アルゴリズムは世界トップクラスと認定されています。テクノロジーの社会実装を通し、当社ビジョン”Empowering the world to move more with less”の実現を追求していきます。

SWAT Mobility Japan株式会社所在地:東京都中央区日本橋
代表者:代表取締役 末廣将志
設立:2020年
ホームページ: https://www.swatmobility.com/jp