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【白馬村/お客様インタビュー】観光客向けオンデマンド交通サービス

白馬村役場 観光課 矢口浩樹 観光商工係長 (左)SWAT Mobility Japan株式会社 代表取締役 末廣将志 (右)

概要

 白馬村では、ウインターシーズンに外国人を含む観光客向けに利便性の高いモビリティ提供を狙いとして、AIオンデマンド乗合タクシー(名称:白馬ナイトデマンドタクシー)の実証実験を2022年冬に行いました。SWATは、本実証実験に6カ国語に対応する白馬村専用の運行アプリを開発・提供しました。
同取り組みについて白馬村役場 観光課 矢口浩樹 観光商工係長にインタビューをさせて頂きました。

■白馬村の観光における交通課題について、教えてください。

 国内観光客においては、年間を通じて利用できる公共交通の確保、複数の観光拠点や交流拠点を周遊する公共交通の構築が課題でした。外国人観光客においては、外国人の移動スタイルに合わせた公共交通網の構築、複数の観光地を周遊するバスの重複、複雑な路線形態の見直し、また外国人観光客にわかりやすい案内情報提供手段が課題でした。

■SWATと実証実験をするにいたった経緯を教えてください。

 長野県が主催する「チャレンジナガノ」によりSWATとマッチングしていただき、「観光客向けの2次交通の課題解決と住民と観光客の両方にとって最適な公共交通システム」をテーマに取り組みを実施できると考え、実証実験にいたりました。

■実証実験の内容を教えてください。

 SWATから「AIによるオンデマンド乗り合いタクシー」をご提案いただき、これにより「白馬ナイトデマンドタクシー」の実証実験を実施しました。

■SWATアプリ導入における課題について、教えてください。

 アプリ導入における課題は特になく、実証期間はスムーズに運行ができました。

■SWATアプリにより、どのように課題が解決されましたか。

 今まで夜の飲食店を巡るバスとして、定時定路線でマイクロバス4台を走らせていました。しかし乗車時刻が決まっているため使いづらかったり、結果お客様が乗っていないにもかかわらずバスが走っていたり、利便性や環境にも悪いスタイルでした。これを今回AIオンデマンドタクシーにすることにより、マイクロバス3台でお客様のニーズに合った運行をすることが可能になりました。結果、利用者ニーズにマッチしたことから利用者も増え、お客様が必要な時だけ車が動くので、二酸化炭素排出抑制といったところにもつながりました。

■実証実験の準備段階から終了までのSWATの支援はいかがでしたか。

 常に私たちに寄り添っていただき、素晴らしいシステムの提供に加え、急なトラブルやリクエストにも迅速に応じていただきました。(例えば一部の外国のユーザー登録ができない対応など)

■今後、SWATと一緒に取り組みたいことはありますか。

 先ずは本年度の実証実験の課題をしっかりと整理し、来年度料金を収受する形で本格運行を目指したいと思います。そして、観光交通としてこの事業をスタートしていますが、住民の足や園児・学生の足のバスとしての利用ができないか取組みを進めていきたいです。