北九州市、外資とのオープンイノベーション先行事例を紹介

北九州発
出版日
2022-02-09

シンガポール発スタートアップのSWAT Mobility Japan(本社:東京都)は、北九州市交通局と市営バスダイヤ効率化に向けた実証実験(2021年10月26日記事参照)を進める。登壇した代表の末廣将志氏は、日本の社会課題である人口減少や人口流出が特に地方で深刻化している現状を指摘した上で、「乗客数の減少により採算が取れない公共交通機関は消滅の危機にある。最大の乗客数を最小の車両台数で動かす当社のルーティングアルゴリズムを活用し、バス事業者と連携してこれを解決したい」と意気込む。また、末廣氏は、北九州市と連携した決め手として、政令指定都市で人口も多く実証環境がそろうこと、大企業が多く、コラボレーションの機会が多いことを挙げつつ、「北九州市はスタートアップとの連携に強い意欲を持っており、スタートアップにとってベストな街」と強調した。

SWAT Mobility Japanの末廣将志代表(北九州市提供)